初恋
失礼します、と出来る限りの笑顔で入れば、薄メイクの若い女の人が迎えてくれた。


「私をお友達だと思って接してくださいね」


笑顔でそう言われたけれど、この人は仕事だから、そう思って苦笑いを返した。





「今日全部メモしたお話の内容はお母様にお話しても宜しいでしょうか?」


多少迷いはあったけど、何十年も生きてきた、というか親だし、真剣に話を聞いて接し方を考えてくれるだろう


そう思って頷いた






自分はバカだった
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