初恋
体調が悪く、保健室へ向かった日



誰かが廊下で寝ている



知らない振りして通り過ぎようとしたら、


「ちょっと、待って」


掠れた声が聞こえた



振り返れば櫻木先輩だった。



ばいばいの先輩ばかりに出会ってたから、久し振りだった



「どうしたんですか?」

脚が太いのを隠す為に、床に座り込んで聞いた



「先生呼んでくれない?」



顔が真っ赤になっていた。風邪だろう。


喉もやられているせいか、咳をしながら過呼吸気味になっていた。


どこかにありそうな おんぶしちゃうとかそういうのは無くて、保健室に向かって走った。



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