初恋
「ただいま」


お母さんにそう伝えると、何かを思い出したらしく喋り始めた。



「今日先生と話したの。…アドバイスとかそういうのじゃなくて聞いて貰えるだけでいいですって言ったの?(笑)」



お母さんは小馬鹿にしたように笑っていった。



こいつを信じた私が馬鹿だった。



なんで子供の必死な叫びを鼻で笑えるんだろう




苛つきと疑問と、自分への怒りでいっぱいだった




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