初恋
まぁ私の話は置いといて
昼休みに、いつも通りに本を読んでいたら、
ばいばい先輩が。
「さーえーがーわーさんっ」
真顔でこちらを見て手を振っている
小さく手を振り返せば、私以外誰もいない教室に入って来た
「読書やめて、俺と喋ろー」
前のイスに長い脚を大きく開いて逆向きに座り、そう言った
こちらを見て クスクス笑っている人がいるのではと感じ、何も言わずに立ち上がって廊下を見渡した
誰もいなかった
「大丈夫。誰もいないから」
おいでおいでと手で示して、私を呼んだ