初恋
「大変だよねぇ、柊城くんは(笑)…女運ないっつーか」



ばいばい先輩は笑っていた



担任は やめろと言いながら、体を張ろうとはしてない




彼女さんがグッタリすると、「さようなら」と小さく言ってやっと先輩は立ち上がった




こちらに歩いてきた






「…もう大丈夫だから」



私の頭に大きめな手のひらをポンと置いて、無表情でそう言って、何処かへ立ち去った






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