初恋
保健室には不良の先輩が溜まるから、好きにはなれなかった



けれども体育の時間は仕方ない



大きく深呼吸して、保健室のドアを開けた





「失礼します」




ドアを閉めて 顔を上げれば



ばいばい先輩と櫻木先輩が喋っていた






逃げたい





2人が私をガッツリ見ている




邪魔だな 私



どうしよう




行く所ないよ




ばいばい先輩が何か言おうと口を開いた瞬間に




「…いつまで立ってんの?…ここ座っていいよ(笑)」



櫻木先輩がイスを指差しながら、笑った




やっぱり読めない
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