初恋
「ねぇねぇ、あの子の名前って、なぁに?」
「ん?冴川さん?」
「冴川さん」
寝ようか迷っていたときに声をかけられてピクリと体が動いたのが自分でもわかった。
「は、はい」
「んーと、好きな歌手いる?」
どうしよう
私なんかが喋ってもいいのかな
どうしよう キモいとか思われるかな
30秒くらい経ってから、やっと喋れた。
「〇とかですかね」
相当時間かかったのに、先輩はずっと待っていてくれた。
「あ、(曲名)だっけ」
「そうですね、」
困り顔でそう答えると、先輩も笑った。
「ねぇねぇ、携帯持ってる?」
先輩が聞いてきた。
アドレスかな?
着うたかな?
どちらにしてもこれ以上仲良くさせて貰うのは申し訳ないし、学年で広まって余計悪口言われるのも怖いからと思い、寝ている振りをした。
「あれ?」
先輩がそう呟いた瞬間チャイムが鳴った。
すみませんでした。
もっと喋りたかった。
そう後悔しながら保健室を出た。
「ん?冴川さん?」
「冴川さん」
寝ようか迷っていたときに声をかけられてピクリと体が動いたのが自分でもわかった。
「は、はい」
「んーと、好きな歌手いる?」
どうしよう
私なんかが喋ってもいいのかな
どうしよう キモいとか思われるかな
30秒くらい経ってから、やっと喋れた。
「〇とかですかね」
相当時間かかったのに、先輩はずっと待っていてくれた。
「あ、(曲名)だっけ」
「そうですね、」
困り顔でそう答えると、先輩も笑った。
「ねぇねぇ、携帯持ってる?」
先輩が聞いてきた。
アドレスかな?
着うたかな?
どちらにしてもこれ以上仲良くさせて貰うのは申し訳ないし、学年で広まって余計悪口言われるのも怖いからと思い、寝ている振りをした。
「あれ?」
先輩がそう呟いた瞬間チャイムが鳴った。
すみませんでした。
もっと喋りたかった。
そう後悔しながら保健室を出た。