初恋
しばらくして、意識がはっきりしてきた



完全に寝てしまっていたらしい




腰のあたりを叩かれている気がしたけれど、睡魔には勝てずに



再び目を閉じた





ガァン!とドアが外れるような音がして目を開けた



毛布がかけられていた




「あら、冴川さんごめんなさいね(笑)ドアが壊れちゃって…」




先生がドアと戦っていた



「あ、毛布は櫻木くんがかけていったのよ。自分の子供寝かせるみたいにずっとトントンやってたし(笑)…ラブラブでいいわね。」



ニコニコしながら先生は言った



昼休みになっていた



何時間か寝てしまっていたみたいだ



「お昼ご飯、一緒に食べよう?」



ドアに勝った先生に誘われて、頷いた
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