初恋
少しだけ都会な為か、タクシーはすぐにつかまった



「○○までって、往復5万で行けますか?」




乗り込んだ後にそう聞けば、




「お釣りがくるぐらいだよ(笑)」



運転手さんはニコニコ笑った




お願いします、と頭を下げれば、車はゆっくり動き始めた




「お嬢さん、お幾つ?」


ゆっくりとした喋り方だった




「中2です」



「大人っぽいねぇ。」




「ありがとうございます」



それ以降は、なにも喋らなかった



< 99 / 238 >

この作品をシェア

pagetop