I LOVE 隠れS♡
☆1章☆

恋の予感

【沙也side】 
 
 あぁ。神様。
 
 恋するのなら、絶対に【隠れS】がいいです
 
 そんなコトを思う私はわがままですか?
 
 Mですか・・・?


「沙也(さや)!沙也?沙也ってばぁ!」
 はっ!!

「沙也、また妄想してたんでしょー!」
 ぇぇぇええ!!

「あたし、またやっちゃった?」

「これで何度目?」
 そう言うのは、私の親友の中村 留依(なかむら るい)

「ぇーっと、ごめんね?」

「はぁ。いつもの事でしょ?」
 
 ・・・。
 
 はい。そうですとも。
 
 いつものことです(泣)

「で?今日は何を妄想してたワケ?」
 
 ぅっ!!
 
 それ聞いちゃうか・・・。

「うん。留依。やっぱりさぁ、恋するなら【隠れS】がいいよねぇ?」

「沙也・・・。目をキラキラさせて言わないの!キモイから!」
 
 キモイ・・・。
 
 キモイのか?あたし。
 
 留依。やっぱり留依はSなのですね・・・。

「でもさぁ、沙也。この前付き合ってた水谷(みずたに)君は?」

「あぁ。隠れSじゃないから、別れちゃったよ」

「ぇっ!水谷君、Mだったわけ?」

「それがさぁ、ただのMじゃないんだよ?ドMなんだよぉ(泣)」

「あーあ。水谷君のイメージがた落ち。結構かっこいいのになぁ~。」
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