Honey Brown
「ちょっと、理衣奈。起きなさいよ」
「………んーっ…」
ふぁーっ、よく寝たー…
大きな伸びをし、優里を見る。
「おはよー」
「ん、おはよ。ほら、着いたんだから早く降りなさいよ」
「うん…って、え!?もう着いたの!?」
「当たり前じゃない。だから起こしたんでしょ」
「ええええええ!もっと早く起こしてよおおおお!」
「は?」
私ってばいつのまに寝たの!?
さっきまで水沢くんと話してたよね!?
ってこんなことしてる場合じゃない!
早く水沢くんに謝らなきゃ!
急いでバスを降り、水沢くんの姿を探す。
「あれー…もう部屋にいっちゃったのかなー」
「安田さん?」
この声は…
バッと振り向く。