Honey Brown
「水沢くん!あー、よかったー探してたの!」
「俺を?」
「うん!謝ろうと思って」
「謝る?何を?」
「私、水沢くんと話してる途中で寝ちゃったでしょ?だからそれを謝ろうと思って…ほんとにごめんね?」
「あぁ、気にしないで。俺もあのあと寝ちゃってたみたいだし」
「ほんと!?よかったー。じゃあ、私部屋いくね!」
「おう、またね」
お互い手を振りあって部屋へ向かった。
あー、でも着いたんだなー。
優里の水が見たい!
早く海に入りたい!
かき氷とか食べれるかなぁ。
「理衣奈ー、早く部屋いこー」
「あ、うん!」
もちろんこの時私は、この夏合宿が大波乱を呼ぶなんて考えてもいなかった。