Honey Brown



「あ、もう6時半だ。早いね~」


と、優里が携帯を見て言った。


確かに…時間が経つのは早いなぁ…


「そろそろ帰りますか!」


「うん!」


私と優里は1つ駅が違う。

電車の時間とかもあるから少し早めにお開きしなくてはならない。


優里と一緒にいると、1日が終わるのが早く感じる。

まぁ、大半は学校にいるんだけどね。


そして私はたいていぐずる。


「やだ!まだ一緒にいたい!」


「はいはい。そういうのは彼氏とかに言いなー」


「やだやだ!嫌なの!」


「もー…明日会えるでしょ?メールもあるし、電話もあるし…ねっ?」


「ぶぅ…」


私は思いっきり頬を膨らませた。


「…じゃ、またね」


「ばかああぁああぁ!」


だんだん小さくなっていく背中に叫び続けた。




< 47 / 313 >

この作品をシェア

pagetop