Honey Brown

現実と憧れ





1日はあっという間に終わってしまう。



そう実感したのは今日の放課後のこと。


学校帰りに優里とおしゃべりしながら、近くのカフェでまったりしていた。


「優里ぃ…」


「んー?どしたー?」


「目標…どうしよー…」


「さぁ?」


え。さぁって、さぁって…


ひどすぎる!


冷たすぎる!


「うっ…ひどい…」


「春佳さんに一緒に考えてもらえば?」


「…ぶぅ」


「え゛……」


そ、そんな呆れた顔で見なくても……

ちょっとおふざけしただけじゃん!


もう!!優里ったら、ほんっとにひどいんだから!

それからずっと頬をふくらませていた。
…らしい。




< 46 / 313 >

この作品をシェア

pagetop