サヨナラ日記
『はあ?!何,寝ぼけてんだ!?つか,お前には軽音があるじゃん』


と俺はなくなりかけのシェイクをおいて言う。


『部活…やめたよ。先輩がさ…俺のバチ折ったから。』


『え?どういうコトだよ?!』


『ん-何か…俺がもうちょい真面目にやってください…ったらさ…いきなりキレてバチ折られた。』


『え…?』


『んで,次の日には退部届が机の上においてあってさ』


『ふざけてんだろ。その話。』


『いや,いいんだ。元々,意識の違いを感じてたし…。』


ポテトを一つ…口の中に入れ,仁は言った。


『でも,俺は音楽がやりてえ。ドラムを叩きたい。その為にはお前の力が必要なんだ。』

ズズーッ


もう,なくなったシェイクをすする音が店の中に響いていた。
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