キミに届け




「大丈夫?」



「あ、はい! すいません、ボーっとしてただけです」



「そう? それならいいの」



店長さんはフフっと柔らかく笑って、奥へと行ってしまった。



気づけばもう50分だった。


残り時間は10分しかない。



どれだけボーっとしていたんだろう。


仕事中なのにボーっとするなんてあたしらしくないと思った。



< 123 / 211 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop