*coffret a bijoux*(SS集)
次の瞬間、あたしは
目を真ん丸にして―――
瑞樹クンの顔を見上げてた。




そう。さっきまで後ろに
いたはずの彼の顔が、今は
あたしの真上にある。




理由はすぐにわかる。




瑞樹クンが、あたしの
体をヒョイッと抱き抱え
ちゃったんだ。




「ちょっ………やだ、
ホンキ―――!?」




「当たり前じゃん。

言ってるでしょ、
待ちくたびれたって」



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