*coffret a bijoux*(SS集)
「してないわよっ。

い、いまさらどうして
そんなことでっ……」


「嘘つけ。顔に書いて
あるぞ~♪」


「してないってばっ!」


「ふざけてないで、わかったら
さっさとコースの案考えよう。

午後には出たいから」


じゃれ合うアサラー女二人に、
いたって冷静な若き代表の
声が水を指した。


あたしはカチンときて、


「さっさとって、今、次回の
パーティーのことも話し
合ってたのよっ」


「……わかってるよ。
両方やればいいんだろ。

まったく、とことんわかり
やすいヤツだな……」


_
< 212 / 243 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop