ケモノ微熱38℃
てか、優し過ぎで感動しちゃうんですけど。
影虎の爪の垢を煎じて緋呂に飲ませたいくらいだよね。
つか、飲んでくださいって感じ。
「何してんだ」
「何が」
「顔」
「は?」
「顔芸かよ」
「はぁん?」
「鼻息荒ぇ」
「何だと!?」
あたしが緋呂に食って掛かる度に、緋呂は口端を少し上げて分かりにくく笑う。
ニッコリ笑ってるわけじゃないし、普通の人にしたら笑ってんの?って感じだけど。
楽しそうに笑う緋呂から、目が離せなくなった。