終わらない歌を歌おう
てか、でけえよこの人。

軽く180はあるだろ。

あたしでちゃ155ぐらいしかないのに。

でもこの人、あたしに威嚇するような目で睨んでくる。

やば・・・負けそう。

いや、負けてたまっか!

あたしは、歯を食いしばって睨み返した。

すると銀髪が口を開いた。

「上等じゃねえか赤髪。おめえ何でこの部に来たんだ」

「えっ、そ、それは・・・」
 
ただ、歌を歌いたいだけ
大好きな歌を歌いたいだけ
ただ、それだけ
 
あたしが、口を開こうとすると、

「やっぱり答えられねえ。おめえもどうせ、この中の誰か目当てなんだろ。悪いがそんなやつはお断りだ。とっとと帰れ。」

「ちょ、銀さんいくら何でも言い過ぎですよ。呉羽ちゃん、ごめんね」

大地は気をつかってくれてる。

でも、声なんて耳にはいんない。

あっ、何でこんな時にやな思い出、思い出すんだろ。

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