【短編】クロスロード ~ェンジェル~アルバム~
一番最後にプレゼントを配った子どもの
余りにも可愛い寝顔に、
サンタクロースは、
ふと足を止めた。


そして、
その可愛い寝顔に目を細め、微笑みかける。


見つめていると、
寝入っている澄香が、少し動いたので、
サンタクロースは、
慌ててその場を後にした。


起きないように、
気付かれないように、
音を立てずに。



何となく目を開けた澄香。



『あ…』



澄香が、
生まれて初めて見た、
サンタクロースの後ろ姿であった ………



サンタクロースは、
遠ざかり、
いなくなった ………


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