SECRET♥LOVE アイドルとの恋 ~俺様彼氏は女子高生~ ★番外編SAKU&TAKU公開開始★
車は学園の前で停車した。
「神崎さん着いたよ。」
ずっと下を向いている地味子に話しかけた。
「うん。」
「わたし、これからもうちょっと用事あるからここで……」
「あっうん。」
「そうそう。今日はちゃんと届けているから心配しないでね」
「それって今日も遅いの??」
「う――――ん。たぶん朝方かな?? ちゃんと戸締りして寝るんだよ。」
「わかってるけど……」
「じゃぁね。 」
「うん。 」
車を降りるときの地味子が寂しそうな表情をしたのはきっと気のせいだよな。
走り出した車の後部座席の窓から、ずっと立ちつくす地味子の姿が見えたんだ。