イケメンたちと胸キュンLife☆



無我夢中で走った。



何か私の中で“危機"っというものをかんじとったのだ。


そしてその感じ取ったものは的中。


後ろから叫び声とともに足音が聞こえた。


「っおい!!


待てよ!!」


私は足音との距離感をはかるため、振り向いた。


イヤぁぁぁあっ!



慶太は後ろから声をあげて猛ダッシュで私を追い掛けてきていたのだ。




その距離、わずか・・・

5メートル程度。





ヤバいヤバい。



なんで私はこういう時に限って8cmもあるヒールをはいてるの!?



足が“グキっ"てなりそうだよ!!



あーもうスニーカーにすればよかったぁ・・・!




私はそれでも全力で走る。




というか今思えば、これ・・・



鬼ごっこじゃん!



いきなりこの映像を目撃した人は多分こう思うだろう。




一階までなんとか来て、真奈たちという“鬼ごっこの終了"が見えたその瞬間だった。



―――――パシッ・・・・!




何か肌と肌が擦れる音が耳に入った。



その音と同時に手首に触れるなにか。



そうして後ろを振り向いたとき。




私の背中に硬いものがトンっと触れた。




そして私は走るという行為が自然にとまってしまった。



私のショートしたパソコンを修復しながらこの状況を把握しようとする。




私が首を後ろにむけると、慶太の顔がある。




私の胸の前には慶太の両腕が絡まり着いている。




・・・・後ろから・・・


抱きしめられてる・・・?
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