*最初で最後の愛しい君へ*

-Friend-


「…ありがと…」

「どういたしまして。じゃあ学校案内でもするk…」

「春ー。俺も行くー。」

「言葉を遮るな、ふぶ…ぅわぁぁあ!!」

疾風の言葉を遮り疾風にガバッと抱きついてきた。

「俺も柚木と話したいー」

「わかったから降りろ。」

疾風と話していると知らない人が割り込んできた。

「俺、春と腐れ縁の夏目吹雪。よろしくな、柚木。」

「…よろしく、」

一言だけ言い吹雪にペコリと頭を下げた。

「よし、じゃあ行くぞ。」

疾風が声をかけ校内案内が始まった。

「ここが体育館で、あっちが図書室。その先は理科室とかだ。まぁ、慣れるまで一緒に行動してやるから安心しろ。」

いろんなところに行き1つずつ丁寧に教えてくれた疾風に感謝した。

「ありがと」

疾風のおかげでなんとかやっていけそうだと思った。

それを静かに見ていた吹雪が疾風の腕を掴みグイッと引っ張った。

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