鬼ごっこ~歪む恋心の行く末~【fin】
「ま、ゆ…っ。」
力の入らない右手で
真柚の頬を優しくなでた。
そして俺は地面に倒れる。
遠のく意識。
俺はこのまま死ぬのだろうか?
駄目だ。
そうしたら、
真柚と咲柚はどうなる?
そんなの、ほっとけない。
意識を保とうとする。
だが、
「オヤスミ」
歪んだ笑顔の真柚は
片手で俺の瞼をゆっくりと閉じさせた。
「真樋くん」
その言葉を最後に
抗う俺の意識はぶつりと切れた。