君だけしか映らない
「なんなのよ…いきなり!!」



キッと笑美は佐伯悠哉を睨み付けた。



「…そんな真っ赤な顔で睨まれてもな。全然恐くねーぞ。」



「う、うるさい!!」



急に恥ずかしくなって佐伯悠哉から目を逸らした。




「本当はこんなんじゃ足りないくらいだ…」



「え……?」



「もっとお前に触れたくて仕方ない。…キスだってしたいし、それ以上のことだってしたい。」



「な、何言って…////」



「オレはそれくらい本気なんだけど。」




「………。」




…何て返せばいい?


あまりにも真剣な佐伯悠哉の態度に返す言葉が出てこない。



この人は本気で私のことが好きなの…?





「だいたい今日だってお前と一緒にいたいから誘ったに決まってるだろ?つーかオレは今日デートのつもりだったんだけど。」



「デ、デート!?」



「やっぱ自覚なしかよ…」


「だって…今日はパシリの延長で呼び出されたのかと思ったんだもん。」



今までの佐伯悠哉の態度から今日がデートだなんて普通思わないよ…。



< 254 / 261 >

この作品をシェア

pagetop