掌のひだまり



「モトさんは?」

「別れたばっか」

「あ、マジですか・・・」


ジンは視線をマシンに戻して、横目でチラリと俺を見た。


「モトさん・・・若い子で良ければ紹介しますよ?」

「・・・お前、なんかムカつくねえ・・・そんなガッツいてる感じ、俺?」

「そんな事ないですよ。でも、失恋した後って一人だと、何か虚しくないすか?」

「バッカ・・・いや、まあそうだけどよ」


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