恋愛温度、上昇中!

祥子は新橋さんの隣に。

となればあたしは必然的に関谷と一緒に歩く。


関谷は無言。話す事もないけれど、この重い無言は、確実にストレスになる。

ロビーから、五階の会場までの長くもない距離。


それなのに、感じる視線。
前を歩く新橋さんと祥子の華のありすぎる二人に向けられた後、関谷に見とれる様な。


あたしだけ、浮いてるみたいな感覚に陥るのは仕方ない。根本的に造りが違う。
別に、気にしない。今までだって祥子と一緒にいればそうだった。


ただ、


そう、ただ、なんとなく────



無愛想なこいつの綺麗な横顔に、堂々と並べる女でない事を申し訳なく思っただけ。


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