恋愛温度、上昇中!
「高見さんすごく似合うね」
何となく変な思考に揺さぶられそうで口を閉ざしていたあたしに新橋さんが話かけた。
「冗談やめて下さい」
褒められるのは慣れてない。外見は、特に。タレ目みたいな挨拶みたいなお世辞じゃないのは分かるけれど、ありがとう、のひとつも言えないあたしは本当に可愛くない。
「冗談?違うよ。すごく綺麗だけど」
新橋さんがニコニコしながら嬉しそうに笑ったから、何だか変な気分になる。
「行きましょう」
後ろを振り返ってくれた祥子にホッとする。とにかくこの気恥ずかしい会話が終わった事に感謝した。