恋愛温度、上昇中!
思わず、『お座り』なんて言ってしまいそうになる。そんな瞳。まるで変わらない。スーツが似合う様になった事と髪の色が唯一変わった所かしら。外見では。
「間違ってたらすいませんっ」
気持ちいいくらい頭を下げる彰俊。この言葉の先まで読めるわ。
「高見…紗織、さん、じゃ…」
遠慮がちに開かれた口。あー、からかいたい。
「え?」
僅かな表情の変化も見せず彰俊に向き直る。
「す、すいません」
彰俊は、また深く頭を下げた。チャコールグレイの髪が揺れる。
本当は可笑しくて仕方ない。