恋愛温度、上昇中!
何か言わなくちゃ。あたしがそう思った瞬間、彰俊はあたしの顔を凝視してから、考えるように眉を寄せて、「では」と感じよく頭を下げる。
……?
目を丸くしたのはあたしで、拍子抜けは仕方ない。身構えたのに。無視?ううん、あの顔は、まるで、誰だか分かってないみたいな。あと一歩で出そうなんだけど、これ以上見つめると失礼かなー。みたいな表情。彰俊は昔から分かりやすすぎる。
胸を撫で下ろして、改めてチキンに手を伸ばした時、
「す、すいませんっあの」
緊張した声にまた振り返る。
そこには、犬みたいな瞳をした彰俊。再び。