恋愛温度、上昇中!


結局、私の意志はまるっと無視して座敷の襖を開けて、ひと繋がりになった個室。

左から、輝く王子。
真ん中にいるタレ目の甘い顔立ちの男は軽そうな笑みを浮かべている。右端にいる涼しい顔をした切れ長の目が印象的な男は無表情なのに色気が尋常じゃない。


「み、みなさんすごいかっこいいじゃないですか!」


アルコールとこの状況が成せる技なのかマチちゃんはフワフワした感想を私の横腹をつつきながら小声で囁く。

確かに、レベルが高いのはどの角度から見ても分かる。

一箇所に美形を集めていいの?他の場所に美形は足りているのかと全く余計な心配をしてしまった。
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