恋愛温度、上昇中!

「…場所もっと選びなさいよ」

あたしは静かに言った。妙にシリアスな会話に反して、ざわつく店内に走り回る子供。それを大声で注意する父親らしきおっさん。


「確かに」


彰俊もうんうん、と呑気に頷く。それから、


「…場所、変える?」

そう言った彰俊は含みを持たせていて、彰俊のくせにあたしをドキッとさせた。


だけど、だからこそ、


「変えない。もう帰る」


あたしは席を立つ。



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