恋愛温度、上昇中!
「ああ、高見さん」
新橋さんは私に気付くと、頭を傾げた。
別に、…普通だけど、いつも通り、爽やかな好青年。だけど、
「いつもこんなに遅いの?」
その声のトーンが妙に、冷たい。
「いえ、今日は残業で」
気のせい?疲れてるのか。私が返事を返して、やっぱり新橋さんの口調に違和感を感じる。
「ふーん。まあどうでもいいけどね」
笑わない瞳のまま、口元だけ上げる乾いた笑み。
居心地の悪さに私は思わず眼鏡に手をかけた。