恋愛温度、上昇中!
あたしはグラスを飲み干す。何で体中緊張に包まれているのか、理解が出来ない。関谷から視線を逸らしたあたしと対象的に、山都さんはおかしそうに口元を綻ばせた。
「綺麗な子連れてるね」
呟いた悪魔みたいな柔らかい声に、あたしはハッとしてまた後ろを向きたい衝動をグッと堪える。
…別に、関谷が誰といようが構わないじゃない。
大体、冷静に考えればそりゃあそうだ。あんな色気とか無差別に見透かされそうな瞳だとか整い過ぎた容姿を持った男を女がほっておく訳ない。
そんな事分かりきっているのにあたし、何をこんなに動揺してるのか。しっかりしろ、と頭を振る。