7つ上の翔太先生。
帰りのバスの中、



私は泣いた。


周りの知らない人に気づかれないように…


声を殺して泣いた。



本当は小さな子供のように大声を出して泣きたい気分だった。




うれし泣きと悲しい涙が混ざっていた……


先生に書いてもらったノートをギュッと握り締める。





何回見ても飽きないこの字。





大好きなんだって改めて実感する。




辛いとき、苦しいとき、この字を見たら頑張れる気がする。




だけど…生徒と先生の関係は変わらない。




先生がバイトを辞めたら……



ただの中学生と大学生の関係になるの??






涙が止まらないよ………










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