7つ上の翔太先生。
「ど…どうして???」


うつむいてから…遠くの空を見上げる瑠璃。



「だって、かんちゃんモテるから。」



「…そ…そうなの??」


知らなかった…


かんちゃんは、普通の男子で…私の中では”特別な人”って感じも無かったから。



モテるなんて初めて聞いた。


人気って言うのも、カッコいいって言う噂も聞いたことがなかった。



瑠璃の話とかでたまに出てくる程度だから……



「で、でも…わかんないじゃん。」



「…無理だよ。」



ほらね、また瑠璃の諦め癖。



「どうして!?!?わかんないじゃん。やってみようよ…」



って私がまた怒鳴って……



瑠璃の背中を押せてるかはわからないけど…



私ができる精一杯の気持ちだから…




瑠璃にも頑張ってって。




幸せになってほしいから…




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