君は僕の玩具
◆手紙
夜中、いや朝方とも言える微妙な時間。

私はドアが発した"カタン"と言う音で目覚めた。

いつもなら目覚めもしない音。
だか私は大学生の一人暮らし。
新聞などとっていないし、チラシなんかはロビーにあるポストへ入れられる。

だから妙だと思い目が覚めた。

時刻は4時を回ったところ。

ベッドから這い出て玄関へと向かう。

そっとドアスコープから外を見ると誰もいない。

ちなみにこんな時間にドアのポストに何かが入れられた事は一度もない。
ここに約1年半住んで居るのに初めての経験だ。

中からポストを開けると何かが落ちた。

床に落ちた何かを広いあげると、真っ白な便箋が手の中にある。

表を見ると"七松 梨咲様"と私の名前が書かれていた。
住所も切手も手紙を出す際には必ず必要な物は一切ない。

廊下を進みながら何度見ても同じはずの手紙を裏に向けたり表に向けたりする。

リビングに入り私は電気をつけてペン立てからハサミを取り出す。

端を慎重に切り落とすと一枚の紙だけが中に入っていた。
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