俺様狼と子猫少女の秘密の時間②
兄がいるにもかかわらず、パジャマをぽいぽーいっと脱ぎ捨てる妹ってのは……変だろうか。
いやでもタンクトップ着てるし、いいよね。
お兄ちゃんだしね。しかも那智兄だしね。
「十一時ってお前……今の今まで寝ておきながら、十一時が約束の時間?」
あたしだってびっくりしたっていうかね。
いつまでも那智兄の相手はしていられないので、着替え終わると洗面所にすっ飛んで行き、髪の毛だなんだと超特急で整え…。
「ごめんママ! あたしもう行く~!」
玄関を飛び出しながらそう叫んだ。
走りながら腕時計に目をやる。
十一時十五分……。
あ、あり得ない…。
ヴーッヴーッヴー
「ん」
先輩から返事かな?
少し足を止めると、携帯を開く。
『最初から三十分は遅れてくる前提』
「……」
……。
なんじゃらほい。