俺様狼と子猫少女の秘密の時間②

美紅ちゃん優しい……。


「大好き!」


「ちょっと。あたしはー?」


「杏子も大好きだよ~」


「俺は?」


「……えー。あーうん。まあね」


翔くんいつの間に…。


「あら。あんたが、(杏子曰く)篠原先輩に喧嘩売った馬鹿?」


「どういう物言いだ」


「その通りでしょーが」


相変わらず…杏子と翔くんは仲が悪いです…。


「あら…。杏子ったらずいぶん仲がいいのね」


「どこがよ」


「こんな二人はほっといて、今度遊びに行かない? ほら、明後日から夏休みでしょ」


ほんとにまるきり無視をして、あたしを誘ってくれる美紅ちゃん。

そういえば…そうだ。

もうそんな時期。

どうりであっついわけだよねー。


「美紅ちゃん彼氏は?」


「ああ…いいのよ別に。毎日同じ教室で会ってるわけだしね」


そっか。

同じクラスっていいなあ…。


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