俺様狼と子猫少女の秘密の時間②

『…ま、お前の思う通りにしな』


「はい…ありがとう先輩」


ああもう…。

やっぱり優しい…❤


普段態度とか言動が冷たいだけに、優しいこと言われるときゅんとくる。


…ま、これがどんなに優しいかっていうとそれはまあ曖昧だけど。

まあ先輩だからいいってことで。


『そんかしなにかあったら俺に言えよ』


「はいっ」


訂正!

曖昧などではないっ。

やっぱり優しい…❤


ポッと酔いしれるあたしに、電話の向こうにいる先輩は当然気付かない。


『じゃー切るぞ』


「はい……❤」


『……?』


やがて電話はプツッと切れ。

しばらく、にやつくほっぺたを押さえてベッドをゴロゴロした。



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