俺様狼と子猫少女の秘密の時間②

ぐわーんぐわーんとなったまま立ち竦むあたし…。

「じゃね」と、彼は手を振って教室に戻った。


「……」


じゃねって…。

ていうか関係ないって…。


あなた的にはそうでも、あたし的にはそうじゃないんだよね。

すっごーく困るよね、ね。


ぼけっとしているうちにチャイムは鳴り、呼びに来た杏子と共に教室へ入った。



「いつまで死んでんのー」


席に着くと、隣から槙野くんが茶々を入れる。


あなたこう…自分がなに言ったか自覚してください。

半分脅しじゃん。






『バラされたくなきゃ大人しくしな』


『な、なんでもしますなんでもします! ですから許して…!』


『ふんっ。じゃあ俺の奴隷となれ!』


『ううっ……は、はい…』






…みたいな。


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