俺様狼と子猫少女の秘密の時間②

近くのスーパーへ歩いていくことになり、ちゃっかり手を握ってみたりもした。

触った瞬間に体を跳ねさせ、ポッと頬を染めた悠由が、やっぱり可愛い。


「えび団子以外になにか食べたいのとかあります?」


「悠由」


「なに言ってんすかご飯ですよご飯!」


あ…また。

また赤くなってる。


「…お前が作ったのならなんでもいい」


「は、はい…」




結局「帰って決めます♪」と、適当にぽんぽん籠に放り込む。


「あ。カリフラワー」


「それダメ」


「え。……先輩嫌いなんです?」


「……」


これだけはマジで無理。

「ねえねえ」としつこい悠由を交わした。


買い物なんか……ほとんどしたことはなかった。

千絵が来たときに作ってくのを食うか、適当に買うか。

面倒だからと飯を食わずに済ませることも少なくはない。


悪く……ないな。


ビニール袋を片手に下げ、もう片方はポケットに突っ込む。

数歩前を歩く悠由の後ろ姿を見つめ、そう思った。


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