俺様狼と子猫少女の秘密の時間②

――そしてようやく月曜日。

昨日一日は、なんだかとても長く感じた。

先輩といるときは時間が経つのが早く感じるのに…次会えるまでの時間はとても遅く感じる。

不思議だよねー人って。


「お前は極端だがな」


「あっ、先輩!」


やっぱりもう来てたんだ…。

いつもいつも、何時に来てるんだろ?

てか何時に起きてるんだろ?


「おはようございます」と頭を下げながら思った。


「行くぞ」


「はーい」


差し出された手を、いつものように握る。

あたし……先輩と手繋ぐの好きだな。

なんか愛されてる感じがする。

握り合った手を見ると…繋がってるなって思えるの。


それに…ちょっと引っ張られながら、先輩の背中を見るのも好きなんだよね。


「えへへ…」


嬉しくなって、つい笑みをこぼした。



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