黒い大きな犬
賽は投げられた
外は真の暗闇だった。ここは田舎だし、外灯なんてほとんど無い。
黒い大きな犬は振り返り、僕が玄関の扉を閉じるのを確かめる。すぐそこには案の定、黒いピカピカの車が佇んでいる。車は闇の中でもその車体を輝かせ、その存在を嫌でも感じさせた。
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