─侵食─悪魔のような男

嫌みったらしい言い方をするこの人は、秘書の『神崎』。



劉兒の"右腕"であり"親友"でもある。



「はぁー…お前が女にかまけてる間、俺がどれだけ大変だったか解るのかよ!」



勿論だけど、秘書と言っても神崎は男性である。



彼は非常に優秀な為、劉兒はいつも任せきりなのだ。



「悪かったよ…暢(のぼる)」



「謝ってすむか!悪いと思うならちゃんと仕事しろよ…全く」



「へいへい…解りましたよ秘書殿」



エレベーターが最上階に着き、社長室に入ると机の上の書類に目を通す。
< 111 / 434 >

この作品をシェア

pagetop