─侵食─悪魔のような男

あの劉兒の親だもの、どんな手を使っても別れさせるに決まってる。



「はぁー」



窓の外を眺めて、ユウリは大きな溜め息を吐き出した。



やっと分かり合えたのに、離れたくない。



ユウリの瞳が切なく揺れていた。



あれから…何事も無かったように学校に通わせてくれている劉兒。



咲の姿を見かけた時は少し雲行きが悪かった。



大好きな人達には仲良くしてほしいのに、中々うまくはいかないものだ。
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