─侵食─悪魔のような男
劉兒の力か金の力か…無断欠席が続いたのに、学校は何も変わらずあたしを受け入れた。
「旅行はどうだった?」
久しぶりに会う咲は何時もの笑顔で迎えてくれた。
気持ちが通じ合ったとはいえ、監視付きなのは 変わりない。
また何か企んでると思われたら咲が危ない。
あたし達は約束していた、今度会う時も変わらない笑顔で…
『ちょっと長い旅行だと思ってさ、気持ちの整理つけてきなよ!』
咲はそう言ってあたしを送り出していたのだ。