─侵食─悪魔のような男

どちらにしても何もなくても"彼の物になった"と言う事実は変えられないのだ。



諦めて激しい束縛と、独占欲に耐えるしかない…



「あたしは愛されてるって…思えばいい…」



鏡の中の少女は、諦めの表情を浮かべて"ふっ"と笑った。



劉兒から渡された下着と服に袖を通した。



ブランド物のワンピース。



「高い服はやっぱり着心地いいな…」



その柔らかな感触に思わず呟いていた。
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