─侵食─悪魔のような男

昨夜は2人の間に何もなかった…



自分の身体は自分が一番よくわかる。



ユウリはまだ"経験"がなかった。



何かあったのなら、きっと身体は何かしら訴えているはずだ。



しかし痛みも何もない…あるのは無数の印しのみ。



首筋に感じた劉兒の熱い唇、耳元で身体を刺激する甘い囁き…



初めての感覚で熱に侵されるように、意識は朦朧としていた。



劉兒を"好きだ"と思う気持ちがあるからこそなのか…



ただ流されてしまったただけなのか…
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